認定ドライブようやくゴール。

2015年2月突如として始まったこの企画「山梨県27市町村認定ドライブ」。

3年半たった2018年8月末ようやく最終回まで編集を終えることができました。

(現在、甲州市まで公開中)


撮影から編集に至るまで本当にいろんなことがありました。


もちろん結果として、「やりきった感」というのが一番ですが、

この企画には正直、かなり心がやられました。


ロケ途中カメラが故障するなどのトラブルもあったし、彼に本気で腹がたつこともあったり、

そもそもこの企画自体がむちゃだろ!と何度も何度も思いました。


当初、このロケのスケジュールは山梨27市町村1市町村につき、名物名所を紹介しながら、

全市町村を1日(24時間)で回るというかなり無謀な内容で、はじめにそれを聞いた時、まっさきに不可能だと理解しました。


1日で県内27市町村回るというのは、単純計算しても1市町村1時間使えません。

24 ÷ 27で1市町村につき移動も含めて50分しか使えないのです。


早朝から夜中まで24時間ノンストップで車を走らせても、通常渋滞や帰宅ラッシュなどもあり、

とても無理です。そもそも疲労困憊の中の運転で峠道をいくつも超えるなど危なすぎます。

それに加え、名物名所名産などを認定しながら回るなどまず、不可能です。


1日で回るテイでロケは進めておいて、結果無理で数日に分けてやるという計画ならありだと思います。そうでなく1日で終わらせるという計画なのです。それがそもそもおかしいんです苦笑


それを前日の22時に伝えられました。

その時に自分は「いや、1日で回るというのは無理かと思われます。」と伝えたら、

ぴっかりさんが「あのね、宮下さん。回れるか回れないかじゃないんです。回るんですよ。」と

言ってきました。声のトーンなど今でも鮮明に覚えています。


この言葉を聞いた時、「この人、なにも考えてないんだな。」と痛感しました。

と同時に、「なにを言っても伝わらないな。」とも思いました。

企画は提案するものの、ロケを完遂するための具体的な案がなにもないのです。


彼自身、自分がこれだ!と思ったことに関しては全く譲歩せず、

なにをどうやっても1日で回るのはむちゃな企画だと伝えましたが、全く聞き入れてもらえません。


さて、困りました。

明日の早朝から1日で27市町村を回らなければいけない。

それもなにか1市町村につき名物名所を紹介しながらです。


仕事であれば、クライアントさんの依頼はどんなことでも基本的に受けますが、

今回は仕事の合間をぬって少しずつやっていたYouTube番組。

YouTubeでやるには壮大なプロジェクトすぎるのと、どうせなら準備万端な状況で行いたいという本心。

そして、こちらの意見を全く聞き入れてもらえない状況に苛立ちを覚えつつ、

23時頃、出先から自宅に戻り、急いでロケの準備を開始。




イライラしつつ準備して不備があっては困る、しっかり準備7割に近づけなければ。


自分は制作時代、ロケを成功させるのには準備が7割。ロケ3割。だと教わってきました。

そしてそれは独立してからもずっと心にあったし、とても大切なことだと思っています。

良い映像を作るのには、準備が7割がとても大切なんです。


突然の仕事の依頼で撮影を行う。というシーンも、もちろん多いにあります。

その場合でも、どんなに時間がなくてもできるだけ準備7割に近づけるよう努力する必要があります。時間がない中準備した結果が5割だったり6割だったりしてもできるだけ7割に近づけなければいけません。


それは必ずロケ中に生きてきます。


そして、今回のロケですが、

ある程度の順路を押さえて、計画的にいかないと、まず無理です。

途中道に迷った時点でアウトでしょう。


それぞれの市町村で何を認定するのかは、ぴっかりさんに任せてもらって大丈夫だと言っていたので、そちらは彼に100%任せて、こちらは滞りなく撮影ができる準備と、27市町村を回るベストルートを考え、車の手配をすることにしました。


峠道などを考慮しルートを試行錯誤した結果、山梨最南端である南部町をスタートし、そこから北上し時計回りにぐるっと回って富士河口湖町で終了がベストだと判断しました。


それをデータ化し、印刷している時間もないので、手書きでマップを作り

数時間後にせまった集合時間に合わせ仮眠をとり、いざロケスタート。


2015年2月。

ここからが、この長年にわたる過酷で無謀なチャレンジの始まりでした。。。


その前容は、認定ドライブ♯1南部町編を見ていただければと思います。

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